気象予報士な日々

風が語りかけます(´・ω・`)ノシ

お天気雑学/国家予算の中の天気予報-その2

以前記事にした、天気予報を支える『コーヒー予算』ですが、2020年度は予算・人員・組織に加え、プラスαで様々な変化があるようです。 weather-geek.hatenablog.com

新コーヒー予算

まずは予算を見てみましょう。

2019年度の予算額約607.65億円

2020年度の予算額約594.92億円

ということで12億円以上の削減となりました。。。

(後で補正予算がついたりするんですかね?)

 

国民1人当たりの負担に直した『コーヒー予算』は、

594.92億円÷1.26億人≒471円となりました。

 

各項目の予算が軒並み減少する中、唯一新設された予算項目が、

『気象業務の継続性確保に関する緊急施策』

22.4憶円の予算が、アメダス地震計(緊急地震速報)が災害時に稼働できるようにする⾮常⽤電源等の設置に使われるそうです。

人員は増加?

続いて人員どうなるのかと言うと、81名の増加だそうです。

これには初め驚いたのですが、よくよく見ると気象庁全体の人員は以下の通り。

2019年度の予算定員は4,537名。

2020年度の予算定員は4,521名。

つまり、同時に人員の整理も行い、実際は16名の減少です。。。

合理化が進む世の波が、気象庁にも押し寄せているのでしょうか。

衝撃の再編

さらに組織も以下のように再編されるようです。

旧:総務部・予報部・観測部・地震火山部・地球環境海洋部

新:総務部・情報基盤部・大気海洋部・地震火山部

 

つまり総務部と地震火山部をそのままに、

予報部、観測部、地球環境海洋部の3部が、

情報基盤部、大気海洋部になるわけです。

予報部という名称がなくなるって結構衝撃です!!

 

なお、長官と次長に次いで『気象防災監』というポストもできるそうです。

(何だかすごい名前ですね)

 

そして、2020年は気象庁の移転が行われる年でもあります。

4月1日に今までの東京大手町から虎ノ門への移転になりますが、

これに伴って気象科学館も移転・リニューアルとなります。

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体感型のシアターや天気予報の体験ができる上に、

併設の港区立みなと科学館やプラネタリウムにも立ち寄れば、

アカデミックな休日が過ごせること請け合いですね!

 

ではでは(´・ω・`)ノシ