気象予報士な日々

風が語りかけます(´・ω・`)ノシ

お天気雑学/平安貴族とトワイライト

春分の日も過ぎて、少しづつですが日が延びてきましたね~

いつもと同じ時間に会社を出ても、1月前なら真っ暗だったのに、今日はまだ明るかったです。

 

さて皆さんは、こういう日は落ちたけどまだ明るい時間帯を、何て言うか知ってますか?

色んな呼び方

日の出前の時間であれば、黎明(れいめい)・彼者誰(かわたれ)・暁(あかつき)・東雲(しののめ)・曙(あけぼの)などがあり、日の入り後の時間であれば、黄昏(たそがれ)・逢魔時(おうまがとき)などがあります

 

両方をまとめると薄明(はくめ)と呼ばれ、英語ではTwilight(トワイライト)となります

3種類の薄明

薄明は太陽が地平線の下にあるけど明るい状態。

そしてその明るさによって、薄明はさらに種類に分かれます。

 

 市民薄明(常用薄明・第三薄明)

 人工照明がなくても屋外で活動ができる明るさ。

 航海薄明(第二薄明)

 海面と空との境が見分けられる程度の明るさ。

  天文薄明(第一薄明)

 6等星までを肉眼で見分けられる暗さになる前の明るさ。

 

 目安としては、日没前(後)30分が市民薄明、日没前(後)30~60分が航海薄明、日没前(後)60~90分が天文薄明になります。

平安貴族と天文薄明

昔の人たちは生活リズムが今とだいぶ違ったと言われていますが、源氏物語を基にした研究によると、この時代の貴族が起床していたのは、夏至の季節だと天文薄明に相当する午前3時だったんだとか。。。

豆腐屋もびっくりの早起きですね!

 

平安貴族に比べて、あくせく働く現代人ですが、時には定時に仕事を終えて、薄明の時間の移ろいを感じてみてはいかがでしょう???

 

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ではでは(´・ω・`)ノシ