気象予報士な日々

風が語りかけます(´・ω・`)ノシ

お天気雑学/落雷から身を守れ-1

5月6日に丹沢山系で落雷による死亡事故が発生しました。
落雷がどこで発生するかと言う予測は、気象予報士でも非常に難しいですが、
実はちょっとした心がけで、落雷による死亡リスクを減らせるんです。

多くの落雷事故を起こす『側擊』

今回の事故は、登山中に雨宿りをしようと、木下に入った際に起きたそうです。

実は落雷事故の多くは、これとよく似た状況で起きています。

 

雷の落ちやすさを決めるのは『高さ』なんです。
これは雷という現象が、本来電気を通さない空気の中を、無理やり電気が走る現象のため、自然と雲と地表の間に距離がない場所=高い場所に落ちるという理由によります。


なので、もし避難する建物のない場所で雷に遭遇したら、自分の身が回りより高くならないように、姿勢を低くするのがポイントです。

 

そして、この理由で木に落ちた雷が、より電気を通しやすい人体に飛び移るのが『即撃』という現象です。
雷が鳴っている中では、木下での雨宿りは絶対に止めましょう。

 

とは言え、山のように気が密集している場所もありますよね、、、
少なくとも木の枝から4m離れると、側撃の心配はなくなります。
側撃の受けやすさは、枝からの距離に反比例しますので、4mが無理でも、少しでも距離をおくようにしましょう!

気象予報士&登山家の二刀流

気象予報士という資格は、それだけで仕事にするのが難しいため、プラスαで有名になる人がいます。


その代表が、登山家でもある猪熊隆之予報士
その知見から、大学山岳部監督、国立登山研修所専門調査委員、講師などを務めておられます。


ツイッターには、気象予報士目から鱗の、山の天気にまつわる話を知ることができます。

 

山の天気は変わりやすいとはいいますが、大切なのは正しい知識を基に、その場その場でより良い行動を取ることではないでしょうか。

本格的な登山シーズン前に知識を蓄えて、安全な登山を楽しんで下さい。


( ´・ω・`)ノシではでは