平日夜に国連機関トップの講演を聞きに行く@四ツ谷
皆さんは今日3月23日が何の日かご存知ですか?
3月23日は世界気象デー
国連機関の1つである世界気象機関(以下WMO:World Meteorological Organization)が1950年3月23日に発足したことを記念して、3月23日は世界気象デーとされています。
世界中の国々は天気を予想するため、自国の気象観測を行っています。
しかし、北半球では天気は西から東に変化していくので、日本の天気を予想するには、アジア・ヨーロッパの気象観測の結果を知ることが不可欠です。
そこで、加盟国がお互いに気象観測の結果を交換し合えるように、仕組みを作り調整しているのが、WMOです。
このWMOのトップである、ターラス事務局長が四ツ谷の上智大学で講演をされるということで、仕事帰りに立ち寄ってきました。
上智大学国際機関セミナーシリーズ
今回参加したのは、2月18日に行われた、上智大学国際協力人材育成センターが主催するキャリアセミナーで、上智大学の学生だけでなく誰でも参加できます。
このセミナーは月に1回ペースで開催されていて、様々な国際機関からゲストスピーカーを招いて、貴重なお話を聞くことができます。
また、講演以外にもインターンの案内や選考書類の作成方法等、幅広い支援をしているようです!!
さて講演の内容ですが、WMOの今までと今後の取り組みとして、気象観測の結果交換という主任務の精度向上と、温暖化と異常気象の記録・研究についての紹介がメインでした。
また、単純な気象や気候の研究に留まらず、それらが社会にもたらす影響に焦点を当てて、どのような気象現象がどの程度の経済損失を出しているかという研究結果が紹介されていました。
『異常気象は本当に増えているのか?』という問題は、気象予報士として聞かれる質問ですが、今回の講演でターラス事務局長が示した、
1980年~2017年にかけての気象による経済損失が3倍近くに増えているという推移図は、かなり説得力のあるデータだと感心しました。
豪華ゲスト
本セミナーには気象庁職員でWMO勤務経験のある方や、外務省の職員もスピーカーとして参加されていて、参加者からも就職に向けて様々な質問が飛んでいました。
ちなみに、現在WMOで働く日本人は全部で6名で、ターラス事務局長は負担金から見ても、もっと多くの日本人に参加して欲しいと語っていました。
実際に国連機関で働こうという意欲のある人はもちろん、業界研究の場としても、とてもおススメのセミナーです。
ではでは(´・ω・`)ノシ